2月23日50周年記念フィナーレ公演「ひょっこりひょうたん島」
人形劇を青梅で観よう!
放送当時のセリフ、生き生きとした人形の操演で、ひょうたん島の世界が目の前でくり広げられます。
チケット完売いたしました。
ご協賛ありがとうございました。
多くの企業・個人様にご協賛頂きましたことを心から感謝申し上げます。(五十音順敬称略)
株式会社NISSYO/佐久間建設株式会社/三和工機株式会社/西武信用金庫 小作支店
中村 洋介/林 英夫/飯能信用金庫 青梅東支店/武州工業株式会社
人形劇団ひとみ座アトリエ見学ツアーへ行ってきました!
ひょっこりひょうたん島公演に向けて、ぜひ人形劇について詳しく知りたい!と人形劇団ひとみ座のアトリエ見学ツアーに行ってきました。参加者は、実行委員のメンバー10名。

案内してくださったのは役者や制作、舞台など兼任されている田坂さん。
はじめにひょっこりひょうたん島の人形をロビーにて見学。初代の人形製法は、テレビ撮影時の必要条件として、1場面撮影したらすぐに次の場面撮影へ!という流れだったそうで、人形の量産が必要だったため、1体をすぐに作れるように、「こけし」の原理で木で作られていたとか。そして人が映り込まないようにする工夫など、キャラクターデザイン、製法、どんなしくみになって動くのか、など聞かせていただきました。
その後、地下にある人形倉庫へ!人形劇団によっては、作品が終わったら人形を壊してしまう劇団もありますが、ひとみ座は歴代の人形達がここに保管されています。20メートルほどの奥行きのあるお部屋に、青い棚の側面がならび、作品ごとのポスターやチラシが貼られています。
その作品ごと、引き出し棚に収納されている貴重な人形達。たくさんの棚を見させていただきました。
人形は作品のイメージによって作り方も表情も仕組みも様々。
衣装の模様は手描き。とか肌の色にもこだわりの塗料を使用。とか、スリッパを履くように足をはめて動かす人形、大型作品の人形など、実際に縫い目も見える距離で見させていただきました。


そのあとは1階別棟へ移動し、人形をつくる道具がひしめく工房へ。製作中の殺人ロボ(犬)の骨組みを動かしながら、繊細な動きができるように、あえて足をぷらぷらさせるようにしている、などなど、動きと仕組みと重さの調整や実装する技術などのお話しも聞かせていただきました。人形や舞台美術を作りたい。という美大生もひとみ座へ来たりするそうですが、どんな人でも、まずは人形を使えるようになってもらうそうです。人形を扱えるようになってこそ、人形や美術にこだわれるようになっていく。また、人形を扱えるだけでもなく、公演先で修理が必要になる場合のためにも、役者は修理もこなせる技術も持っているそうです。役者も技術も舞台芸術もみなさん器用にこなしているようです。
最後は稽古場へ移動し、実際に人形を動かしてみよう!という事で、今稽古中の人形やヤービ、仮面とマントだけでも動きで感情を表現でき人形などを動かしつつ楽しみました。田坂さんが実際に動かしている猫の人形はまるで生きているよう。素晴らしい技術と表現力!
人形劇は、その世界観をどういったビジュアルや動き、声やセリフ、美術、演出で表現するのか・・・の総合芸術。人形劇団ひとみ座では、目に入るもの聞くもの全てが面白く学びになりました。壁に貼ってあるちょっとしたメモ書きも、チームで共有するわかりやい気遣いが気持ちよかったり、人形の置き方ひとつにしても、大切に扱っていたり。
人形が目の前で繰り広げていく表現の世界とその裏側を目の当たりにし、劇団ひとみ座の人形劇に対する真剣な誠実な熱い想いを体感し、感動したツアー体験でした。
ひょっこりひょうたん島公演を早く観たい!思いのこもった人形達にはやく会いたくなりました♪

〜ひょっこりひょうたん島実行委員の感想〜
ひとみ座は、これをやりたいという熱い想いに賛同して集まったメンバーで実現することができる一人一人が幅広く非常に高い技術をもったプロフェッショナルな集団だった。
見せてくれた人形使いの技術は素晴らしかった。キャッツの猫の人形は生きているよう。仮面とマントの動きだけで多彩な感情を表現。
帰り際に、これをやりたいという想いで田坂さんが実現した劇についておたずねしましたところ、「シュレミールと小さな潜水艦」とお話してくれました。この劇は不毛な人間の争いを止めようと猫と潜水艦が活躍するお話でした。最近の戦争があって、この劇は考える良い機会になる思っているとのこと。この劇を選んだこと、田坂さんらしいなあと思いました。
人形を公演後もとっておくことが珍しい。手作り、再生などの循環も考えた人形づくり。
人形へ魂をいれこんでいる気がした。

ひとみ座アトリエツアー学びになりました。ひとみ座さん、ありがとうございました♪
実行委員長の菊川さん♪のひょっこりひょうたん島通信
子どもの頃、ひょっこりひょうたん島を見て育った世代の実行委員長。
歌はもちろん、いろいろなエピソードもご存知!
という事で、ひょっこりひょうたん島通信を公開いたします。↓こちらからご覧ください♪
また、ひょっこり実行委員では人形劇団ひとみ座へ見学ツアーに行ってきます!
いろんな人形に会えるのか?オープンチャットとホームページでお知らせします!乞うご期待


実行委員長の〜ひょっこりひょうたん島通信〜
ひょっこりひょうたん島通信①
-ひょっこりひょうたん島上演にあたっての思い-
ひょっこりひょうたん島の大ファンであることから公演の実行委員長を仰せつかりました総務部の菊川信吾です。良い公演となりますよう努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
公演に向けて、今日からひょっこりひょうたん島の魅力などをひょっこりひょうたん島通信として発信していこうと思います。
1964年から1969年までNHK総合テレビで放送されました本人形劇は、海上を漂流していくひょうたん島のとっても個性的な子どもたちと大人たちが全く自分たちと異なるさまざまな国やキャラクターに出会って、予想もつかない事件や困難に巻きこまれながらも、一緒に力を合わせて立ち向かって解決していく物語でした。
「丸い地球の水平線に 何かがきっと待っている 苦しいこともあるだろさ 悲しいこともあるだろさ だけどボクらはくじけない 泣くのはいやだ 笑っちゃおう 進め! ひょっこりひょうたん島 ひょっこりひょうたん島」のテーマソングは、変化がとても早くて、未来の予想が難しい世の中を生きている現在の子どもたちと大人たちへの応援歌になっていると思います。現在に通じる深いメッセージを持っているこの作品をぜひ今の子どもたちと大人たちにも観てもらって感じてもらいたいと思います。
次回は、ひょっこりひょうたん島との出会いについて書いてみます。
ひょっこりひょうたん島通信➁
-ひょっこりひょうたん島との出会い-
ひょっこりひょうたん島の放送が始まったのは、1964年の4月、小学校に入学した年でした。初めて、ひょっこりひょうたん島をテレビで観たときのことをはっきりと憶えています。友だちの家に遊びに行った夕方にこの放送が流れてきました。面白くてすぐに引き込まれて夢中になって、番組が終わるまでゲラゲラと笑って観ていました。
それからこの番組を大好きになって、ずうっと観ていました。小学校の中学年のとき、図工の時間に、博士くんの人形を木から削って作って遊んだときは楽しかったなあ。
ひょっこりひょうたん島の放送が終わったのは、1969年、小学6年生のときでした。自分の小学生時代は、ひょっこりひょうたん島と共にありました。
次回は、どうしてあんなに大好きだったのだろうか思い起こして書いてみます。
ひょっこりひょうたん島通信③
-どうしてあんなに大好きだったのだろう-
あの頃、どうしてあんなに大好きで観ていたのだろうかと思い返して考えてみました。
もちろん、奇想天外・波乱万丈の冒険劇でとても面白い番組だったのですが、あんなにも引き込まれたのは、当時の自分の周りにはなくて、欲しいと思っていた世界がひょっこりひょうたん島にあったからだと思います。
当時の自分は、学校と家の往復の生活で、かかわりのある人は、ほぼ、学校の先生と同級生と両親と兄という狭い世界に生きていました。家では、これしてはダメよ、これをしなさい、あなたのためなのよと言われる過保護の家庭でしたので、早く大人になって、何でも自由にできるようになりたいと思っていました。
ひょっこりひょうたん島は、島自体は小さいながらも、漂流した先で、自分たちと全く異なる奇妙な人たちや国に遭遇して、予想もつかない事件や困難に巻きこまれながらも、島の子どもと大人が一緒に力を合わせて立ち向かって解決していく物語です。
ひょうたん島の子どもたちは、体験を重ねて、広い世界に生きていきます。親や先生だけが子どもたちに関るのではなく、コミュニティの個性的な大人たちが子どもたちに関わっていきます。子どもたちは、自分たちの思ったことをしっかり主張します。それに対して、大人は子どもをひとりの人間として尊重して、子どもの主張にしっかり向き合って対応します。これは当時の自分がとてもとても憧れていた世界でした。
あれっ、これって、子ども劇場が大切にしていることと同じじゃないの?!ひょっこりひょうたん島のスピリットって、子ども劇場のスピリットだと思いました。
次回は、ひょうたん島の子どもたちと大人たちについて書いてみます。
ひょっこりひょうたん島通信④
-ひょうたん島の子どもたちと大人たち ♪勉強なさい♪-
ひょっこりひょうたん島では、子どもたちがまともでしっかり者で、大人たちの方がおっちょこちょいでちょいと常識から離れてる面々です。
事件や困難に遭遇すると、博士をリーダーとした子どもたちが解決法を見つけるのに対して、大人たちの方は、解決しようとあたふたしてしまって、かえって物事をややこしくしてしまうトラブルメーカーになっていました。この普通と逆転している子どもと大人の設定がとても愉快でした。
サンデー先生が事件の合間に少しでも授業をしようとすると子どもたちが歌い出す♪勉強なさい♪の歌が自分は大・大・大好きでした。
♪
勉強なさい 勉強なさい
大人は子どもに命令するよ 勉強なさい
えらくなるために お金持ちになるために
あーあーあーあーそんなの聞き飽きた
♪
この歌を聞くと、分からないことは分からないって言っていいんだと痛快な気持ちになりました。
子どもたちからこの歌詞が出ると、サンデー先生は、子どもたちからの疑問に対して、
♪
人間らしい人間 そうよ人間になるために さあ勉強なさい
♪
と答えています。日頃から、子どもたちの話を抑えつけずによく聞いて、子どもの立場に立って考えて真剣に答えようとするサンデー先生の姿勢がとても好きでした。
自分が子ども劇場に入った頃、サークル会で子どもからどうして勉強しなくちゃいけないのと質問が出て、それに対して、サークルの大人ひとりひとりがしっかりその答えを考えて、その答えを劇にして文化祭で発表してしまおう!となりました。
ドキドキして劇に出ましたが、赤ぼこ山サークルの子どもと大人で考えて劇を作り上げて発表するのって、とっても楽しかったなあ。
この劇でテーマ曲として歌ったのが、この ♪勉強なさい♪ でした。ひょっこりひょうたん島のスピリットは、今の子ども劇場での活動にもつながっています。
次回は、ひょっこりひょうたん島のユニークなキャラクターたちが伝えてくれたことについて書いてみます
ひょっこりひょうたん島通信⑤
-ユニークなキャラクターたちが伝えてくれていたこと-
ちょっと見栄っ張り、演説大好き 大統領ドン・ガバチョ
いつも金儲けを考えている元海賊で実業家 トラヒゲ
クールでニヒル、たまにお間抜け 元ギャング マシンガン・ダンディ
唯一常識的な大人ながら、ときに大胆、不可思議な行動もしてしまうサンデー先生
発明と謎解きの天才 博士
台所が大好きな男の子 テケ
気は優しくて力持ち ダンプ
女の子はソンばかり、今に見ていろ くたばれ男の子と歌う元気印 チャッピ
博士に心酔、自分のことを「ぼかァ」と言う心優しきライオン
ひょうたん島の島民は、自由で個性的な性格の持ち主たちです。
そのひょうたん島が漂流して出会う先も海賊、魔女、貴族、大泥棒など、とてつもなく個性的なキャラクターたちです。
ひょうたん島が新しい国に着いたときには、ガバチョが ♪外交の花♪ を歌って、お付き合いのポリシーを宣言します。
♪
(トラヒゲ)外交というものは
(ガバチョ)心と心の触れ合いです
(トラヒゲ)それがどうした
(ガバチョ)真心を胸に
手をさしのべりゃ
向こうも差し出すまことの心
あーそこに外交の花
ガバと咲くです
♪
ひょうたん島の住民は、どこの国の住民とも仲良くなろうとします。
たいていはこっぴどく騙されて大騒動になるのですが、そのような相手も許して、ひょうたん島に住まわせたりしてました。
あの時代、子どもは子どもらしく、女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく、みんなと同じようにしていなくてはダメという息苦しい風潮が強~くありました。
そのような中で、らしさから自由で個性的なキャラクターたちがお互いを認め合いながらコミュニティを作っていくこの物語は、みんな違っていいよ、違っている人たちが協力して共に生きていけばいいんだよということを伝えてくれていたように思います。
次回は通信最終号、ひょっこりひょうたん島の体験の世界について書いてみます。
ひょっこりひょうたん島通信⑥
-ひょうたん島の体験の世界-
ひょうたん島の子どもたちは、豊かな体験の世界に生きています。
【文化交流の体験】
まずは、異文化との交流。常識の通じないとんでもない人たちと次から次へと遭遇していきます。
【音楽の体験】
ひょっこりひょうたん島の大きな魅力は、感情表現豊かな音楽。
登場人物は、折に触れて、自分のテーマ曲や出会った出来事についての曲を軽快に楽しく、ときに嘆いて歌います。
「勉強なさい」 ガバチョの「未来を信ずる歌」 トラヒゲが失敗したきに歌う「プアボーイ」 テケの「オレ台所が大好きさ」などなど
ダンディの吹く口笛もかっこ良かったなあ。
ミュージカルの曲、オペラ風の曲、ラップみたいな曲、御詠歌みたいな曲、次から次へと繰り出されてくる多彩な曲を練習時間も少ない中で、魅力的に歌ってる声優陣もすごかったし、大変だったろうなあ。
ひょうたん島の子どもたちは、とっても豊かな音楽体験をしています。
【言葉あそびの体験】
当時、ダジャレって下等なものとして思われていたようですが、作者の井上ひさしさんは、ダジャレは同音異義語の多い日本語の特徴をよく生かした大切な日本の言葉の文化であるという思いから、ひょうたん島にたくさんのダジャレを取り入れたとのことです。
ガバチョ声優の藤村有弘さんなどの巧みな話術もあって、とっても面白かったなあ。こんなに楽しいダジャレの言葉あそびを自分はひょっこりひょうたん島で初めて体験しました。
【社会体験】
コミュニティの主人公である子どもたちは、社会的な経験も豊富に持ちます。
トラヒゲの金儲けの失敗続きの事業には、いつも巻き込まれていますし、保安官ダンディとは、一緒に作戦を考えて、ひょうたん島を守ろうとしています。
子どもたちは、選挙権と被選挙権だって持ってます。悪党のたくらみで、キッドを大統領にしたてて、キッド大統領を牛耳って、ひょうたん島を乗っ取っちゃおうというのもあって、子どもたちは、これにまんまと乗せられて、痛い目にも合ったりします。
ひょうたん島の子どもたちは、経験を通じて、かしこく強くなっていきます。
【豊かな体験の世界】
子どもの頃に憧れてたのは、このように豊かな体験の世界だったんだなあ。
今の子どもたちにも、子ども劇場の活動を通して、豊かな体験を届けていきたいですね。
自分の思いを書いてきましたひょっこりひょうたん島通信は以上です。これまで読んでいただきまして、どうもありがとうございます。